スパイラルによるコンベア・搬送システムの事例
スパイラルは、密閉構造のまま、大量に長距離を搬送することができる大きな特徴を持っていることから、下水処理場や、バイオガスやコンポストプラント、廃プラスチックのリサイクルプラントなど、様々な用途に利用されています。
下水処理場での納入事例
サンドセパレーターとして使用されている例
密閉構造のままレイアウトできるため、臭気の対策も容易に行なえます。
また、傾斜を付けて、乗り継ぎをすることなく、長い距離を搬送することができます。
スパイラルコンベアの下水処理場で最も多い使用例が、脱水汚泥の搬送システムです。
脱水汚泥のように常時スパイラルコンベア内に充填させておいてよい搬送物であれば、垂直に搬送することができます。
垂直に搬送することで、コンベアのレイアウトをコンパクトにすることができます。
脱水機から排出された脱水汚泥を、スパイラルコンベアを利用してコンテナに投入する搬送システムです。
コンベアの排出口は複数個所あり、コンテナ内の汚泥の堆積高さに応じてスパイラルコンベアの傾斜角を変更することにより、コンテナ内に汚泥をが均等に排出することができます。
バイオガスプラント、コンポストプラントでの使用例
乾式バイオガスプラントの前処理工程で使用されている例です。
原料受入ホールとメタン発酵槽の間にレイアウトされた、破砕装置や選別装置の間を、密閉したまま原料を搬送することができます。 スクリューコンベアのように、シャフトに異物が絡まるようなトラブルがなく、メンテナンス、清掃も容易です。
コンポストプラントで使用されている例です。
原料受入、前処理工程から発酵槽、熟成ヤードへの原料、コンポストの搬送を完全密閉したまま行なうことができるため、コンポストプラントにつきものの臭気対策が行いやすくなります。
また、コンベア駆動部が好気性発酵中の雰囲気に触れることがないため、機械トラブルが少なくなります。
サイロシステムでの使用例
サイロへの投入システムにスパイラルコンベアを使用した例です。
脱水汚泥などのように、常時スパイラルコンベア内に充填したままでもよい搬送物であれば、垂直に搬送することができます。
サイロの底部に複数のスパイラルコンベアを並列に配置することで、サイロ内のブリッジを解消して、トラブルの無い排出システムを実現することができます。