廃タイヤのリサイクル
廃タイヤのリサイクルも、廃プラスチックと同様に、破砕装置、選別装置など、様々な装置を使用して処理されますが、利用目的により、そのプロセスが異なります。
燃料として利用する場合は、コード類などを除去し、破砕しますが、あまり細かく破砕する必要はありません。
しかし、別の製品としてリサイクルされる場合は、その製品の種類によっては、できるだけ細かく破砕することが求められますが、フィルム状のプラスチック同様に、柔らかなタイヤを大量に細かく粉砕することは簡単ではありません。
エアミルを利用することで、エネルギーコストを抑えながら、細かく粉砕することができ、リサイクル原料としての用途も広がります。
粉砕機エアミルを利用し廃タイヤのリサイクルプロセス
破砕工程の後でエアミルを使用することで、タイヤをより細かな粒子に粉砕することができ、金属や繊維類などとの選別が容易になり、よりグレードの高いマテリアルにリサイクルすることができます。
1.タイヤコードの分離
タイヤコード分離機で、ラバーからコードが分離されます。
2.粗破砕機
スクリーン付きの2軸破砕機で、粗破砕されます。
3.破砕
グラニュレーターで、より細かく破砕されます。
4.粉砕
エアミルで粉砕されます。
5.選別・分級
タイヤコードの破片等の金属や繊維類と、ラバーが選別され、必要に応じてラバーも粒度によって分級されます。