廃プラスチックのリサイクルプラント
フィルム状の廃プラスチックや、廃タイヤのリサイクルにおいて、処理物をより良いリサイクルのための素材として生まれ変わらせるためには、粉砕という工程が重要となります。
しかしながら、フィルム状のプラスチックや、タイヤのように柔らかな素材を大量に細かく粉砕することは容易ではありません。
各種リサイクルプラントに数多くの実績を持つドイツのG&A社は、このような軟質素材の粉砕工程に、独自に開発した粉砕装置であるエアミルを利用することにより、良質のリサイクルマテリアルを効率よく、コストを抑えながら生産することを可能にしました。
粉砕機エアミルを利用したフィルム状プラスチックのリサイクルプロセス
このように収集された廃プラスチックは、様々なプロセスを経てリサイクルされます。
そのリサイクルプロセスは、廃プラスチックの材質や、最終的な利用目的によって異なります。
ストレッチフィルムなどのような再生プラスチック製品の原料として利用する場合は、粒状(グラニュール)に成形されますが、このような形になるまで、数々の工程を経ることになります。
破砕、分別
集められた廃プラスチックは、破砕され、金属などの異物が取り除かれます。
そして、PET、PP、PE、PSなど、材質毎に分別されます。
洗浄
廃ブラスチックに付着した汚れを落とすために、洗浄も行われます。
洗浄に使われた水は、浄化処理されます。
脱水、乾燥
洗浄された廃プラスチックは、脱水、乾燥処理され、水分が除去されます。
洗浄された廃プラスチックは、脱水、乾燥処理され、水分が除去されます。
造粒
水分が除去された廃プラスチックは、射出成形機で粒状に成形されます。
粒状に成形されたもの(グラニュール)が再生プラスチックの原料や、エネルギー源として利用されます。
フィルム状プラスチック粉砕機としてのエアミルの有効性
G&A社は、射出成形機での造粒工程を、より安定化させて品質の高いグラニュールを生産するために、洗浄後の脱水工程の後にエアミルを利用することで、脱水後の乾燥と、微粉砕を同時に行うことを提案しています。
エアミルを利用することで、より細かく、水分の少ない状態で射出成形機に投入することができ、造粒工程が安定するだけでなく、乾燥と微粉砕の工程を1台の機械で行うことができるので、エネルギーコスト、設備コストの削減につながります。