Kreig&Fischer社によるバイオガスプラントの事例・実績
Kreig&Fischer社は、1980年代に建設された発電出力15kWの小規模な農業用バイオガスプラントから、ジャガイモ澱粉加工廃水を処理する総発電出力8MWの世界最大規模のバイオガスプラントまで、様々な規模、そして様々な原料を処理するバイオガスプラントの建設にかかわって参りました。
ドイツ国内はもとより、スペイン、フランスなどヨーロッパ各国、カナダ、アメリカ合衆国、日本など、世界各地で様々なタイプのバイオガスプラントの建設に関わった実績があります。
小規模な農業用プラント
小規模な農業用のプラントの多くは、1990年代半ば頃までに建設されたものがほとんどです。その当時のプラントの原料のほとんどは家畜の糞尿で、発電出力もごく小さなものでしたが、2000年代に入ってから建設されたものは、小規模でも本格的な発酵槽を持ち、糞尿以外に食品残渣や、コーンなどを投入して発電出力も大きくなってきました。
バイオガスプラント Schlotterer
所在地: ドイツ南部
建設年: 1992/1993年
原料: 家畜糞尿、食品残渣などの有機性廃棄物
メタン発酵槽: FRPタンク 80m3
発電機: デュアルフューエルエンジン 27kW
その他特徴:
食品開封分別装置による分別後の食品残渣投入
既設スラリータンクを利用したガスホルダー
その他の小規模農業用プラントの実績
BARZ | v. BODELSCHWINGH´SCHE ANSTALTEN | DIPPEL |
EICHHOF | HOFFMANN | HOLZ |
KRAFT | HAUS RISWICK | KRAFT |
MARTENS | RETZBACH | ROHE |
SCHAEFER | SCHNEIDER | SCHULTES |
STANGE | THIESSEN | WEISS |
ZIPPERER |
中~大規模農業用プラント(1農家単独で、食品残渣なども処理するプラント)
1990年代後半から、2000年代に入ると、家畜糞尿に加えて農業廃棄物、食品残渣、廃油、エネルギー作物なども大量に投入されるようになり、1農家単独経営の農業用バイオガスプラントでも発電出力の大きなものが増えました。
バイオガスプラント VAN GENNIP
所在地: ドイツ
建設年: 2003年
原料: 養豚糞尿、コーン、廃油
メタン発酵槽: スチールタンク 4,300m3
発電機: ガスエンジン 167kW、344kW
その他特徴:
デュアルパーパスタンクによるガスホルダー
その他の中~大規模農業用プラントの実績
BUCHMANN | BÖCKERMANN | BÖCKERMANN Ⅱ |
EGGERT | FABEL | GRIMM SCHÖNDIENST |
HEILIGENKREUZ | IM BRAHM | LEUTER |
LORSCH | MENZ | PETRUSHEIM |
RIEDLINGEN | SCHMITZ | TODENDORF |
UELZEN | WANGEN | MILCHHOF WEINHEIM |
WEISS II | WIESENAU | WIESENAU II |
中~大規模集約型バイオガスプラント(家畜糞尿と食品残渣など)
1990年代半ば頃から、周辺地域の畜産農家から収集した家畜糞尿に加えて、食品残渣も投入することで、売電と食品残渣の引き取り費用で利益を得ることを目的とした、大規模集約型バイオガスプラントが多く建設されるようになりました。
バイオガスプラント WERLTE
所在地: ドイツ
建設年: 2006年
原料: 家畜糞尿、コーン、廃油
メタン発酵槽: スチールタンク 3,000m3 x 2
発電機: ガスエンジン 1.3MW x 2
その他特徴:
デュアルパーパスタンクによるガスホルダー
その他の中~大規模集約型バイオガスプラントの実績
GROEDEN | JOHANNESBURG | 別海(日本) |
エネルギー作物や草などを原料とするバイオガスプラント
2000年代になると、再生エネルギー利用促進法が施行されたことにより、従来のような家畜糞尿や食品残渣などを原料としない、エネルギー作物だけを原料とするバイオガスプラントが急激に増えました。
バイオガスプラント AMELN
所在地: ドイツ
建設年: 2006年
原料: コーン、小麦
メタン発酵槽: スチールタンク 2,560m3
発電機: デュアルフューエルエンジン 650kW
その他特徴:
高温発酵
デュアルパーパスタンクによるガスホルダー
その他のエネルギー作物や草などを原料とするバイオガスプラントの実績
ADENSEN | BAESWEILER | BAILER |
BUCHLOE | DECKER | DOBLER |
EICHENHOFER | EICKHOFF | FAKLER |
FALKENSTEIN | FREY | GUT ALTENHOF |
BIOENERGIE HEHLEN | NATURGAS HEHLEN | HORGAU |
HOTTELN | HÖRNLE | KOERBER-HARRIEHAUSEN |
MILLER | NOOTBAAR | PFEIFFER |
SCHENK | SCHORNBUSCHER BIOGAS GMBH | SECHZEHNEICHEN |
SEMD | STÖLZLE | THANNER |
WEBER |
ジャガイモの澱粉加工廃水など特殊な原料を処理する消化処理プラント
ジャガイモ澱粉工場のように、限られた期間に集中して大量に廃水が排出される事業所でも、廃水処理費用の総合的な削減のために、バイオガスプラントが建設されるようになりました。
バイオガスプラント WIETZENDORF
所在地: ドイツ北部
建設年: 2000~2002年
原料: ジャガイモ澱粉加工廃水、ジャガイモ残渣
メタン発酵槽: スチールタンク 2,500m3 x 4
発電機: ガスエンジン 2.1MW x 4
その他特徴: 蛋白質の回収、逆浸透膜による消化液処理
その他のジャガイモの澱粉加工廃水など特殊な原料を処理する消化処理プラント
GÖTTINGEN | PRINCE EDWARD ISLAND (カナダ) |
有機性廃棄物を処理するバイオガスプラント
1990年代半ばになると、一般家庭や、事業所から排出される有機性廃棄物だけを処理するバイオガスプラントも建設されるようになりました。
バイオガスプラント BLUEMEL
所在地: ドイツ南部
建設年: 1994/1995年
原料: 一般家庭から排出される有機性廃棄物
メタン発酵槽: コンクリート製タンク 800m3
発電機:
デュアルフューエルエンジン 160kW x2
その他特徴:
メタン発酵槽上部に設けられたガスホルダー
その他の有機性廃棄物を処理するバイオガスプラントの実績
BEG BIOENERGIE GMBH | GAERTEC | W&A |
HAMBURG-HARBURG | RoRo-ENERGIE |